杉本博司展「趣味と芸術 味占郷 / 今昔三部作」千葉市美術館 開館20周年記念展 12/23まで
現代美術と日本の近世絵画・版画を活動の柱とする千葉市美術館にて、本年11月に開館20周年を迎えるにあたり、「杉本博司 趣味と芸術-味占郷/今昔三部作」が開催されている。
1996年に同館開館記念展の第2弾として開催した「Tranquility−静謐」展の招待作家のひとりであった杉本博司は、展覧会終了後《海景》シリーズ 18点をコレクションに収蔵。
1990年代以降国際的に評価が高まり、今や世界を代表する現代美術作家となった杉本を再び招待し、杉本の写真シリーズの中で最もよく知られる《ジオラマ》、《劇場》、《海景》、ニューヨークの杉本スタジオからの大判プリント等が展示される。
この大判プリントは国内でも点数が少なく、三部作の公開自体が日本では森美術館「杉本博司 時間の終わり」(2005年)ぶりとなる。
杉本博司略歴
現代美術作家。1948 年東京生れ。立教大学経済学部卒業後、1970年に渡米、ロサンジェルスにあるアート・センター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学び、1974年よりニューヨーク在住。
8 × 10 インチの大判カメラで撮影する手法を確立し、その精緻な技術によって表現される作品は国際的な評価を確立した。
1979年から 10年間ニューヨークで古美術店を営み、個人でも古美術品を蒐集。2003年から「歴史の歴史」と題して、蒐集品と自身の写真作品を組み合わせる表現活動を展開する。
また、2002 年には直島家プロジェクトとして《護王神社―アプロプリエイト・プロポーション》を竣工。
その他にも設計を手がけ、建築家としての顔も持つ。近年は文楽、能といった古典芸能の舞台美術や演出を手がけるなど、様々なシーンで活躍している。
1988年毎日芸術賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞、2010年紫綬褒章、2013 年フランス芸術文化勲章オフィシエ、2014年第一回イサム・ノグチ賞等受賞多数。
主な著書に『苔のむすまで』、『現な像』(新潮社)、『歴史の歴史』(新素材研究所)、『空間感(マガジンハウス)』、『アートの起源』(新潮社)など。
開催期間 | 平成27年10月28日(水)~12月23日
(水・祝)10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで) |
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会場 | 千葉市美術館 |
住所 | 千葉市中央区中央3-10-8 |
交通 | ■JR千葉駅東口より徒歩約15分 ■ 千葉モノレール「葭川(よしかわ)公園駅」下車徒歩5分 ■ 京成バス(バスのりば7)より大学病院行または南矢作行にて「中央3丁目」下車徒歩2分 ■( 東京駅から)JR千葉駅へは東京駅地下ホームの総武線快速千葉方面行で約42分 |
料金 | 一般1200円(前売1000円) 大学生700円(前売500円) 小中学生・高校生無料 |
主催者 | 千葉市美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会 |
お問い合せ | 043-221‐2311 |
URL | http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2015/1028/1028.html |
備考 | ※休館日 11/2(月)、12/7(月) ※画像は「ハイエナ・ジャッカル・ハゲタカ」1976年(杉本博司) |
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