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電子書籍市場と各プレイヤーの動き

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Written by sn22000 sn22000

電子書籍マーケットは拡大を続けている。
タブレットの浸透や、各種デバイスへの対応が完了し、
電子書籍が身近なものとなってきた昨今。

加速度的に盛り上がってきた電子書籍のマーケット争いの情勢を見てみよう。
電子雑誌と電子書籍の市場サイズ自体は拡大を続けている。

2015年の終わりには市場全体での規模感は1890億円を突破する勢いで、2019年のマーケット予測は3400億円の予測だ。デバイスや通信、マーケットのイノベーションやインフラによって予測との乖離は起きるだろうが、基本的に右肩上がりの構図は崩れない予測だ。

では、2010~2019年の市場拡大予測を見てみよう。

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日本の書籍市場全体から見れば数パーセントの数字だが、確実に伸びていくマーケットということで、各プレイヤーも「月額課金で読み放題」や「プラットフォームと紐付けし、ポイントで読める」「買い切り」など様々なビジネスモデルを構築し、市場に投入している。

では、各メジャープレイヤーの状況を見てみよう。
1,Amazon Kindle ストア(amazon inc,)

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2015年10月現在、kindleストアでの書籍取り扱い点数は420万件。

国内最高峰の電子書籍プレイヤーである。kindle fireはプライム会員であれば4980円(一般は8980円)から購入可能で、プライム会員を軸とした値下げ戦略の一環に取り入れられることとなった。2013年以降kindle fire自体の売上台数の伸び幅は落ち込んでおり、5000円以下での新たな顧客獲得を狙う構えだ。

またiPhoneでの再生やパソコン、mac、タブレットの再生や、読んだページの情報をクロスデバイスで一瞬で同期するなど、痒いところに手が届く仕様となっている。

2,楽天Koboストア(楽天)

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2015年10月現在、楽天koboストアでの書籍取り扱い点数は220万件。

リリース当初、閲覧はkoboの端末に限られたが、現在はandroid,iOS,パソコンなどのクロスデバイスで閲覧可能。
2014年のICT総研の調査では、amazon kindle storeと楽天koboストアの使用率は拮抗しているという調査結果が出たが、調査方法自体に問題があった可能性が高いと云われており、その実は不明。実際の電子書籍リリースを両ストアで行うとかなりの差が出ることから調査方法に問題があった可能性が高い。

グローバルコンテンツの売上は確実に伸びており、2014年には44%の成長を見せている。
koboはbookのアナグラム。

3,マンガボックス(DeNA)

ダウンロード数の総計は不明だが、つねにジャンルトップ10から外れないアプリ。推計800万DL、会員数は60%と見積もって500万会員といったところか。DeNAの事業のなかでもゲーム以外で伸びてきているのがマンガボックスとshowrooms。

インディーズweb漫画の「少年Jump」的ポジションを狙うアプリで、総合的なストアではないが、漫画特化型の電子書籍マーケット。web、ゲーム、アプリで屈指のプレイヤー DeNAだけあってUIや操作性などは優れている。

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4,honto(トゥディファクト)

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会員数が300万人を突破。hontoはリアル書店(丸善・ジュンク堂書店・文教堂)、ネットストア、電子書籍ストアを組み合わせたハイブリッド型書店サービスとして2012年5月にスタート。会員数は年100万人のペースで成長している。

ネットストアとしては国内送料無料で24時間以内の配送など、amazonに劣らないサービスを展開しており、書籍の通販プレイヤーとしても目が離せない。

レビュー機能はブクログと連携しており、アライアンスの組み方なども上手な印象のあるhontoの勝負はこれからだ。

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5,DMM.com電子書籍(DMM)

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今年8月、リーダーアプリのリニューアルを行ったDMM電子書籍。PayPalの導入や、DMMポイントとの連携など、シナジー型でパイを狙う。徳間書店のコンテンツの導入が決まり、DMMのキラーコンテンツ「艦これ」のコンテンツが配信されるなどの動きもある。やはり客層はエロが強く、ジャンルは、男性コミック、女性コミック、ボーイズラブ・ティーンズラブ、文書・ラノベ/一般書籍/写真集など。

6,ニコニコ静画(カドカワ)

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大手の雑誌はほとんど揃っており、漫画系の充実度はかなり高い。
iPhone,iPad,Android,Webでの対応。

ニコニコといえば動画と生放送が有名だが、ドワンゴのお家芸というべきか、特色のあるプラットフォームとして電子書籍も展開している。ニコニコ静画ではイラスト、漫画、電子書籍、というコンテンツ構成になっており、電子書籍にはコメントをつけて楽しむことも可能になっている。無料コミックやキャンペーン運用なども盛んで、社名もカドカワとなり角川と資本提携したことで、電子書籍のプラットフォーマーとしても一角を狙っているだろう。

7,Kinoppy(紀伊国屋)

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作品数は22万件と平均的なラインナップ。

マルチデバイス対応はほとんどのOSを網羅しており、「電子書籍に端末の自由を」というコンセプトを持っている。国内ではkindle store、koboに続き3位のマーケットシェアを誇っている。個人での出版のハードルの高さなどが問題となっているようだが、そこはプラットフォーマーの色、紀伊国屋らしい戦略で電子書籍市場を狙っている。

また、iPhone appやAndroid Appからの購入が可能で、これはkindleやkoboにはない特徴である。amazonや楽天と違ってハードを売る必要がないので、アプリ的には体験が最適化されている。

 

これらメインプレイヤーの動きを鑑みつつ、今後の電子書籍マーケットの情報も追いかけて行こうと思う。

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