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DEAD BY DAYLIGHT、生と死の鬼ごっこ

etc.

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Written by sn22000 sn22000

—死に救済はない。

デドバ、デドバイ、DBDなどの略称で親しまれているゲーム「Dead By Daylight」。カナダのビヘイビアゲームからリリースされ、三年を迎えてもなお多くのプレイヤーがプレイしているヒットゲームです。現在はPC版、PS4版がリリースされており、さらにスイッチ版とモバイル版のリリースも予定されています。また本作のゲームデザインを採用したIdentity Vはスマホアプリで大ヒットを記録しています。

プレイヤーは「サバイバー(逃げる人)4人」と「キラー(追う人)1人」に別れて4対1でゲームに臨む「鬼ごっこ型」のゲームです。キラーはサバイバーを攻撃して、無残にもサバイバーをフックに吊るします。サバイバーはキラーからの攻撃をくぐり抜け、もしフックに吊られてしまった仲間がいればキラーの目を盗んで仲間を助け出し、5つの発電機を回してゲートを開け、脱出を目指します。キラーがサバイバーに近づくと「心音」がバクンバクンと鳴ることで臨場感と緊張感を最大限に上げてきて、まさに手に汗握る展開になります。

一般的なゲームやスポーツは同じ人数での対戦が多いのですが、Dead By Daylightは人数が非対称(4対1での試合)です。また、視点もサバイバーは自らを見下ろす三人称視点、キラーは実際に見ているかのような一人称視点を採用していて、キラーはサバイバーと比べると若干視界が悪くなっていて、それが追いかけっこを事件にするための「ステルス性」(隠れる)のゲームデザインをバランスしています。また、逃げる行為も単純なものではなく、サバイバーが走ると血のりのような足跡がサバイバーから視認でき、急げば見つかってしまいます。

また、それぞれのプレイヤーはキャラクターを選択・育成することができます。キャラクターによって能力を付け替えたり、キラーの場合は固有の能力を発揮することで戦略性とゲームそのものに大きな影響を与えることができます。アイテムの要素もあり、ライトをキラーの視界にあてることでキラーの行動を阻害したり、救急箱で傷を治したりすることもできます。

 

世界観はホラーゲームのテイストです。エンティティという絶対的な存在、古びた廃屋のような建物、血の演出なども恐怖を煽るのには欠かせません。これらの世界観をベースにして、映画とのコラボも積極的です。あの名作「SAW」や「Helloween」「エルム街の悪夢」最近だと「スクリーム」などとコラボしていて、それらの登場人物や殺人鬼がキャラクターとして使用可能です。

多くのオンラインゲームは、長く同じプレイヤーとプレイする環境を強いることでコミュニティ化して囲い込みます。場合によっては、長く一緒にいることで人間関係のトラブルなどに発展し、心が疲れてしまい、ゲームにログインすることがなくなり引退することも少なくありません。
それに比べてDead By Daylightは10分程度のゲームごとに、違うプレイヤーとマッチングするので、そういった面倒さが少ないゲーム設計です。そういった点も継続してプレイされている理由の一つになっています。(もちろんフレンドと連続してプレイすることも可能です)

ストーリーモードのような一人プレイは用意されていないので、右も左もわからないまま、いきなり戦場に放り込まれてしまいます。初めての試合は惨殺されてしまうことでしょう。きっと、あなたは叫ぶし、辛い気持ちになると思います。誰も死から、逃れられない。

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