close

BOOLが新作『OMOSHIRO DARKNESS』を12月24日にリリース

MUSIC

ORE

Written by ORE ORE

ポエムコアのオリジネーターであるBOOLが、2ndアルバムとなる新作『OMOSHIRO DARKNESS』を2015年のクリスマスイヴ、12月24日にVirgin Babylon Recordsよりリリースする。
BOOLとは一体何者、ポエムコアとはなんぞや、と言う方は先ずは新作に収録される『闇ヲ走ル』のヴィデオを確認するのが一番だろう。この曲はミックス、及びアレンジをworld’s end girlfriendが手がけている。

BOOLは2013年、world’s end girlfriendの作品『YUDECHANG / ゆでちゃん (feat​.​BOOL)』での起用で注目を集め、2014年にポエムコアの旗を高らかと挙げた1stアルバム『THIS IS POEMCORE』をリリースした。しかしBOOLは何者かを説明するには先ずはポエムコアを紐解かねばならない。

<ポエムコアとは?>
ポエムコアとは、BOOLが2006年、自主制作アニメの制作にあたり、
音声コンテとして音声パートのみのデモ音源を作り始め発展させたスタイルを、
2012年に「ポエムコア」と名付け、ネットレーベルを中心に発表し広まり出した音楽­ジャンルである。

ポエムコアの音楽的特徴として、その特異な制作方法があげられる。
まず先行して、深夜の暗い部屋の中でポエムテープというポエムの朗読音源が作成される
そのポエムテープを元にトラックが作成され、最終的に楽曲として成り立つのである。
歌やラップなど小節に言葉を当てはめていく作曲方法とは根本的に異なるのだ

ポエムコアではトラックパートの音色、ビートパターンなどに規定は無い
求められるのは、一定のBPMに沿っている訳ではない、非音楽的であるポエムパートを­どのようにリズムに配置し
ポエムパートの世界観をどう演出し、どう音楽として聴かせるかだ。

そしてそのポエムパートの世界観の指標となる三大要素がポエムコアには存在する
それが以下だ。
「ナイフのような自意識 」
「スケベ心」
「闇」

ポエムコアは 不良、インテリ、オタク、どのクラスタに当てはまるカルチャーかと問われれば
そうしたクラスタのどこにでも少なからず存在するクソメン&クソガール
(TBSラジオ「おぎやはぎのメガネびいき」で提唱されている名称)
のものだとはっきりと答えるだろう。

BOOLのアルバムは、様々なトラックメーカーが参加し作られている。今作の『OMOSHIRO DARKNESS』もまた、多くのアーティストが参加している。
BOOL制作の楽曲は全曲world’s end girlfriendがアレンジとミックスを担当しており、昨年アルバムをリリースし100%サンプリング製法という稀有なスタイルが話題となったcanooooopyはショートポエムコアとして4つの短編曲を提供、30分超えのラブストーリー大作「バナナくん」は12月公開の球体間接人形による映画『Alice in Dreamland』の全劇中音楽を担当しているarai tasukuが担当、昨年末に1stアルバムをリリースし独自のドリームポップ観を確立させたmus.hibaがフリースタイルポエムコアを担当、さらに11月20日に新作『The Salathé Wall』をリリースするゴルジェプロデューサーKazuki Kogaも参加し、錚々たるメンバーとなっている。

BOOLが到達したこの新たなポエムコアの世界に期待が高まる。
ちなみに、Virgin Babylon Recordsのレーベル通販には特典音源としてアルバム未収録曲データ付くようだ。

「おもしろかっこいい」という言葉がある。
その名の通り、おもしろくて、かっこいいという状態。
それが最強だと認めつつ いまいちしっくりこなかった。
「かっこいい」では何か物足りなかった。

この違和感に対する回答が ポエムコア制作10年目でやっと出せたんだ。
「かっこいい」とは自分にとっては「闇」
つまり「おもしろいこと」と「ダークなこと」それが自分の創作の核。
「OMOSHIRO DARKNESS(おもしろダークネス)」
この言葉をタイトルに掲げたこのアルバムに迷いは無い。

BOOL

BOOL – OMOSHIRO DARKNESS
トラックリスト(曲順未定):
「闇ヲ走ル」(mix, arr. by world’s end girlfriend)
「The Panty Anthem」(mix, arr. by world’s end girlfriend)
「みみくん」(mix, arr. by world’s end girlfriend)
「夏の夜の思考」(mix, arr. by world’s end girlfriend)
「ポエムコア体操」(mix, arr. by world’s end girlfriend)
「エロ本と俺」(mix, arr. by world’s end girlfriend)
「ギャルEYES」(prod. by mus.hiba)
「バナナくん 前編」(prod. by arai tasuku)
「バナナくん 後編」(prod. by arai tasuku)
「Fried Chicken Yesterday」(prod. by Kazuki Koga)
「Under the Pylon」 (prod. by canooooopy)
「アイドルちゃん 」(prod. by canooooopy)
「鉄棒おじさん」 (prod. by canooooopy)
「盆栽」 (prod. by canooooopy)

PAGE TOP
PAGE TOP