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タワーレコード、アナログ専門レーベル『towervinyl』を設立

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sn22000

Written by sn22000 sn22000

2015年11月3日に開催された、アナログレコードの祭典「レコードの日」に合わせて、タワーレコードがアナログ専門のレーベル「towervinyl」を設立した。
初期のリリースは下記。


clammbon
feat. THA BLUE HERB
『あかりfrom HERE〜NO MUSIC, NO LIFE.〜』

タワーレコードの日本上陸30周年を記念してのコラボ作品企画の1曲として2009年11月に発売されたCDシングルが7inchとなって再発!異色の組み合わせという話題性だけでなく、作品としてのクオリティーが両者のファンだけに留まらない売上に繋がり、発売とほぼ同時に売り切れ、現在、中古市場では高額で取り引きされている幻のアイテムです!

TWEEDEES
『The Sound Sounds.』

ソロシンガーとして活動していた清浦夏実と、元Cymbalsでサウンドプロデューサーとしても活躍する沖井礼二が新たに始めたバンドTWEEDEESが2年以上におよぶ長い準備期間を経て完成した1stアルバム『The Sound Sounds.』(2015年3月リリース)が待望のアナログ化!完全初回限定です!

TWEEDEES
『Winter’s Day / Boop. Boo, bee Doop! 』

TWEEDEESから一足早いクリスマスプレゼント。ライヴで一度だけ披露しファンの間で話題だった「あの曲」が遂にリリースへ。TWEEDEES初となる完全限定生産のアナログ7インチで発売。世界中の子供達と、かつて子供だった全ての人たちへ贈る冬の物語。


などを発表した。第二弾発表ではCharaやCymbalsのレコード化も発表されている。『国内アナログレーベル』としてタワレコが事業展開していくこととなり、タワレコならではの角度からアナログタイトルを企画していくようだ。

アナログレコードの絶滅寸前からの復帰

全世界的にはアナログレコードの売上は増加しており、「便利」なデジタル販売に対して、「所有欲」を抑えはじめているのは「CD」ではなく「アナログレコード」という流れになっているようだ。
analogrecordssales2013

日本でもアナログレコードの売上は年次毎に乱高下しながらもベースは上げてきている。アーティスト収入の構造にも変化が出始めている箇所もある。元々は50-60台に向けた商品だったアナログレコードが、若者のDJカルチャーやクラブカルチャーなどに後押しされる形で再生機器が普及し、確実に若い層にターゲットがシフトしてきている中、タワーレコードという大手が専門レーベルを立ち上げるのは大きなニュースだ。

レコードPressができる会社もアジアでは日本にある東洋化成のみ、という現在だが、もしこの熱が継続的なムーブメントであれば付帯事業も含め大いに活性化してほしいものだ。前年比(10月)で邦楽盤は200%以上、洋楽盤は150%の売上増をしている日本のレコード業界を下支えしているのは”いわゆる流行”なのだろうか?アメリカではレコード自体の生産体制も含め着実にマーケットが育っている印象で、日本もただの流行として終わらせずこの流れに続くことができるかどうかは音楽業界自体の危機意識と状況を見るにありえないシナリオではないだろう。
*テネシー州ナッシュヴィルにある米国最大のレコード盤製造会社United Record Pressing社は2014年5月、需要の増大を受けて、2つ目の工場を導入すると報道されている。
アナログレコード(LP)

このアナログレコードのムーヴメントは、一過性の「旬」や「ブーム」なのか?それとも世界中で今後も市場が拡大し、その流れは日本でも定着していくのか?音楽業界の企画〜販売まで各プレイヤーの動きや各アーティスト・事務所の戦略に注目の中、Towervinylのこれからが試金石といえるだろう。

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