アートを売る前に知っておくこと

アートを売って稼ぐのがどういうことなのか?また具体的なアプローチとしてどんな手段があるのか?委託して売ってもらったり、ソーシャルで宣伝したり。色々なやり方がありますが、生計を建てるためにアートを売るのってどのような手続きを経るのでしょう?
1.何を商品にするのか?どのように請求するのか?
作品や時間の提供、デジタルアートの販売まで。さまざまな作品を商品にしたり、価格を設定することはとても難しい作業です。多くのクライアントは提示された金額が、その作品に支払うべき金額かどうかを吟味して、検討・購入します。御存知の通りアートの価格の幅は天から地までといっていいくらいの差があります。贈り物なのか、投資商品なのか、それとも多くの人がそれを買えるような設計なのか、技術を売るのか。ビジネスモデルを検討して、何を商品にするのかを検討しましょう。他のビジネスと同じですね。ただし、安すぎる値段をつけることはおすすめしません。それらのアートが大事にされなくなってしまい、ガレージに寝っ転がるようになってしまいます。
スキルレベルと業界価格の一致について
あなたの業界の中で40年やっているようなプレイヤーの商品とあなたの商品のレベルはどの程度違いますか?またトップレベルの商品はどのような価格付を行っているでしょう?このレンジを逸脱しすぎると「高すぎる」または「安すぎる」と判断されるので、業界における一般的なプライシングを参考にしましょう。また、仕事の例などをウェブサイトに載せることでスキルの不一致といった自体は防ぐことができる場合もあります。完遂できる仕事や作品を請負い、これらの価格が業界の中で妥当とされるように値付けをすることを意識しましょう。
2.クライアントへの営業
自分の作品を知ってもらうために闇雲に宣伝をすることも悪い手段ではありませんが、アートに関する事業を既に行っている会社や、イベントなどを主催している会社に知ってもらうことも大事です。ウェブサイトを作ったりリーフレットを作ったりして、会社の問い合わせ窓口からでもメールを投げ込んでみましょう。そういう会社に友達がいるなら、ビールでもおごって、つないでもらいましょう。アーティストだからといって営業活動をしない、というのはよくある勘違いです。(この記事は「生計を建てるため」のアート記事ですからね!)代理店的にあなたを宣伝してくれるパートナーを見つけるのも良い手段です。
3.取引は書面(デジタルでもOK)で契約を巻くこと
大抵のクライアントワークの場合「契約」を行います。契約書に書面し、契約に乗っ取ることであなたの権利が守られます。請求日はいつなのか、お金が振り込まれる日はいつなのか。また契約期間はいつからいつまでなのか?これらの内容を盛り込んだテンプレートを持っておき、クライアントと握ることを心がけましょう。これらを怠ったせいで、酷い状況になってしまうことは驚くほどよくあります。
4.ソーシャルなど集客の装置を持っておく、露出する
Instagramやtwitterなど、SNSにおける集客の力は年々強まっています。クライアントがあなたに仕事を頼む時にも、「何人のお客さんが、君を使うことによって来てくれるのか?」と不埒なことを考えているものです。そんなときに、わかりやすい数字としてSNSのフォロワーを示すことができればクライアント側の決済フローの中でも納得させやすいことが多いのです。(君はSNSのフォロワーを買ってもいい!)また、メディア取材などを受けておき、Googleであなたのアーティストネームを調べたら取材・インタビューなどが表示され考えを伝えられることも非常に大事です。これらの露出を戦略的に行いましょう。


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