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ミシェル・ウエルベック 『ある島の可能性』の文庫版が1月7日に発売。

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Written by ORE ORE

ミシェル・ウエルベック著作『ある島の可能性』(中村佳子 訳)の文庫版が2016年1月7日に河出書房新社から発売する。
ミシェル・ウエルベック 『ある島の可能性』

辛口コメディアンのダニエルはカルト教団に遺伝子を託す。2000年後ユーモアや性愛の失われた世界で生き続けるネオ・ヒューマンたち。現代と未来が交互に語られるSF的長篇。

本作『ある島の可能性』は2005年に書かれたウエルベックの長編小説の第3作目にあたる。世界が滅びた二千年後の世界で、永遠に生まれ変わることが可能になったネオ・ヒューマンたち、笑いや涙、嫉妬や性欲も失われた。コメディアンのダニエルが残した自叙伝をたどり、失われた感情を追う。

この作品は2007年に角川書店から邦訳が出版されていたのだが、版元品切れ状態で入手が困難になっていた。その為今回の『ある島の可能性』文庫化は、昨年の作品『服従』から初めてウエルベックを知ったファンも手軽に手に入れられるようになり大変喜ばしい。また昨年から続くウエルベックの文庫化の流れに乗って、他の作品の文庫化も期待したいところだ。

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