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ロベルト・ボラーニョ 『はるかな星 (ボラーニョ・コレクション)』が2015年11月26日に発売

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Written by ORE ORE

チリの作家、ロベルト・ボラーニョの『はるかな星』が、白水社によるボラーニョ・コレクションから2015年11月26日に発売される。『売女の人殺し』、『通話(改訳)』『アメリカ大陸のナチ文学』に続き、ボラーニョ・コレクションとして第5回目の刊行となる。
ロベルト・ボラーニョ 『はるかな星』

『はるかな星』は1996年に発表され、前回刊行された『アメリカ大陸のナチ文学』と同じ年に発売されている。また内容も『アメリカ大陸のナチ文学』の最終章である、『忌わしきラミレス=ホフマン』から派生した長編となっており、悪や暴力と詩の相互関係など、遺作である『2666』にも共通するテーマがすでに見られる。

今回の翻訳版はボラーニョ・コレクションに連なるもので、没後10年を記念して刊行されたシリーズだ。全8巻の刊行を予定しており、残るは遺稿から発見され2010年に発売された作品『第三帝国』、1999年に発表された中編でパリを舞台にした作品『ムッシュー・パン』、2000年に発表された作品で神父ウルティアによる革命前夜モノローグで描かれる『チリ夜想曲』の3冊となっている。続く作品も期待して待ちたい。

 

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