close

世界の心霊動画ユーチューバーが怖いのに面白い件

etc.

ito

Written by ito

怖い動画は世界共通

なぜ人はホラーを見たがるのでしょう。不思議なものです。

かくいう筆者も幼少の頃よりホラーが好きで、折を見ては映画や小説、漫画、TVなどで親しんできました。

ホラーは日常に潜むものから、SFのように常識を逸脱したものまで多くのジャンルがあり、日本の幽霊、欧米のゾンビ、中東のジン(悪霊)など、地域によってもさまざまな世界観があります。けれど、霊との遭遇やポルターガイストなど、どこの地域や民族にも共通して存在するものもあり、そうしたケースでは、むしろ恐怖体験に遭遇した当事者たちのリアクションこそが文化の違いを表しているかもしれません。

今回は、世界中の様々な心霊現象について映像を集めて紹介する「こわ動」というYoutubeチャンネルから、世界各地の恐怖映像のいくつかを一緒に見てみることで、各国のホラー現象とそれに対するリアクションの違いを楽しんでみましょう。

海外のYoutubeやInstagramに見られる心霊動画

「こわ動」は、一般素人によってYoutubeやInstagramなどに投稿された超常現象の映像を集め、字幕によって状況を解説・紹介する恐怖映像専門のまとめチャンネルです。

今回は当チャンネルから、アメリカ・ロシア・ヨルダンの映像を紹介します。

心の準備はできたでしょうか?

では、さっそく見ていきましょう。

 

アメリカの心霊動画

まずは、アメリカのEXPLORING WITH DANNYという心霊探索チャンネルから。(動画箇所は冒頭から)

廃教会にでる修道女の霊!!いかにもアメリカらしい心霊現象ですね。幽霊に遭遇した瞬間に「オーマイガッッ!!!!」と叫ぶ撮影者。なんとか逃げ出して、建物を外から撮影するときにも、言葉の節々に「hell」や「Sh●t」などの雑言が聞こえて、とてもアメリカンな聞き心地。霊に対して、「姿を見せろ!」と語りかける姿勢には、怒りと戸惑いの中でも勇敢であろうとする心境が見えて感心してしまいます。

 

ロシアの心霊動画

次はロシアのNERV PARANORMAL(ネルフ・パラノーマル)から廃墟で起こった恐怖現象を。(動画箇所は13:42~)

軍人のような恰好をしたティムとデニスが廃墟を探索、スピリットボックスなる怪しい装置を使って霊との交渉を試みます。開始早々からけっこうな数の異常現象に見舞われます!しかし、なんとか冷静に努めて任務を遂行しようとする二人。かなり寡黙で落ち着いているようにも見え、実に頼もしいですね。ロシアの人々は遺伝的に恐怖心が希薄なのだと聞いたことがありますが、それにしてもこのタフさとクールさには脱帽します。

 

ヨルダンの心霊動画

次の映像は、イスラム圏はヨルダンのEHAB QASMEYAHから。(動画箇所は03:21~、続編は07:35~)

ヨルダンにも霊が潜むと言われる家があります(中東でも幽霊が出るのは共通ですね)。この投稿者はポルターガイストが起き始めるとかなり怯えているように見えますが、それでも震えた声でコーランを熱唱し探索を進めます。心霊現象が起こるたびに、投稿者の緊迫感とリンクするように祈り声のボルテージがあがっていますが、心霊現象に対してもコーランを唱えることが効果的と考えられていることが伺えますね。中東地域では、霊に対して宗教を通じて強く抵抗するようです。

 

心霊現象へのリアクションは世界でさまざま

いかがでしたでしょうか。

一般素人によって投稿されていることからくる臨場感。筆者はとてもビクビクしながら見ていました。「もしも自分だったら・・・?」と考えると、冷静にビデオを回している余裕などないかもしれません。もしも、あなたがこれらの映像を楽しめたのなら、撮影者たちの勇気に対して筆者と一緒に乾杯しましょう。

今回取り上げたものはあくまで一例ですが、各国の人々の心霊現象に対する態度には興味深いものがありました。アメリカの映像からは怒りや戸惑いの中に雑言が聞こえ、ロシアの人々は沈着で寡黙に、ヨルダンの人々はコーランを熱唱したり神聖な言葉を吐くなど、それぞれの地域や民族で異なった反応を見せてくれます。

ホラーは単純にエンターテイメントとして優れていますが、それらに遭遇した人々の身の振る舞いもまた興味深く観察することができそうです。一方で、どんなに異なる文化圏のものでも、私たちは自分の身に起こりうる事として怖がることができるので、ホラーによってぜひ世界中の人々と繋がってみるのも良いのではないでしょうか。

PAGE TOP
PAGE TOP