close

最高難易度アクションゲーム 『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE』をついに攻略!

etc.

佐伯 慎太郎

Written by 佐伯 慎太郎 佐伯 慎太郎

SEKIROSHADOWS DIE TWICE』はFROM SOFTWAREから2019322に発売されたアクションアドベンチャーゲームで、巷では、「ダークソウルシリーズ」や「ブラッドボーン」を超える難易度だと噂されているようです。その難しさたるや、公式サイト攻略Tipsが掲載されてしまうほどなのであります。

アクションゲーム初心者である私は、発売当時から3ヶ月ほどプレイすることをためらっていたのですが、ついに、意を決して、この「死にゲー」に挑むことにしたのであります

今回は、アクションゲーム初心者が最高難易度のアクションゲームに挑んだ壮絶な体験記を、一度は頭を抱えてしまったボスの紹介とともにしたためさせていただきたいと思います。ネタバレが含まれる内容となっているので、まだプレイをしていない方々は、お気をつけください

ストーリー

時は、戦国時代。存亡の危機にある「葦名(あしな)の国」を舞台にストーリーは進んでいきます。葦名の国を一代で作り上げた剣聖・葦名一心の孫である葦名弦一郎は、国の窮状を憂い、「竜胤の御子・九郎」を連れ去ってしまいます御子様が持つ特別な力を使い、攻めてくる内府軍を追い払おうと考えたのであります。

囚われの身となった御子様を追うところから、このゲームは始まります。プレイヤーは主人公「隻腕の狼・隻狼」を操作し、九朗の奪還、そして竜胤の力をを封印することがこのゲームの目的です。葦名の地を駆け回る覚悟ができたら、SEKIROの世界に飛び込むのであります。

・一度は頭を抱えた、厳選強敵ボス4選

FROM SOFTWAREが作るゲームのボスはだいたい強敵で、初めて戦った時はバグなのではないかと疑ってしまうのが恒例行事なのですが、SEKIROのボス達もその例に違わず、強敵ぞろいなのであります。その中でも、私が特に頭を抱えたボス4体を紹介しつつ、ゲームの魅力を紹介するのであります。

最初の壁、葦名弦一郎を攻略せよ

葦名弦一郎は、誰しもが一番最初に詰まってしまうボスのではないでしょうか。攻撃の多彩さ、その手数の多さと速さに、私、初見の時は画面に向かって思わず「えっ…」とつぶやいてしまいました。しかも、葦名源一郎以前のボスには存在していたような定型パターンによる勝ち方、いわゆる「ハメ技」が存在しないのであります。絶望しかないのであります…

結局、真正面から立ち向かっていくしかないのですが、ここでプレイヤー操作の説明を少々。

SEKIROには大きく分けて、3種類の動作が存在します。刀をふるう「基本攻撃」、相手の刀攻撃を防ぐ「ガード/弾き」、そして突きなどの攻撃を防いで相手をよろけさす「見切り」。基本的には、相手が攻撃してきたときに「ガード/弾き」「見切り」で防御、スキができたところに「基本攻撃」という、シンプルなアクションになっています。しかし、相手の攻撃に合わせて防御して隙を作っていかないといけないので、これが意外と難しいのであります。

葦名弦一郎戦では、この基本アクションが身についているかを、嫌というほど試されます。「攻撃」も「防御」も高い精度を要求されます。ちなみに、「防御」し損なって危険攻撃をくらってしまうと、一撃で死んでしまいます。気をつけなければならないのであります。ため息が出てくるのであります…

しかし、葦名弦一郎戦をのりこえると、いままで苦労していた雑魚敵が(苦労している時点で雑魚ではないのだが)、驚くほど簡単に倒せるようになっていることに気づきます。基本の大事さを教えてくれる良ボスでした。感謝、感謝なのであります。

アイテムを使いこなして、大忍び梟を攻略!

主人公の父親である「大忍び梟」が次の山となる強敵ボスとなります。竜胤のを手中に収めようとし、御子様を主人公の手から連れ去ろうとする父親に逆らい戦闘に突入します父親なので手加減あり、と思いきや、全力で殺しに来るのであります。特に一撃が重たいボスであります。

葦名弦一郎並みの攻撃の多彩さ、速さに加え、プレイヤーの状態異常を誘発する毒や煙幕といった道具を使用してくるのが梟の特徴です。いうまでもなく、異常状態にかかってしまうと、体力が減り続けてしまうなど、致命的な事態に陥ってしまうのであります。

これを解決するのが、「毒消し粉」や「緑苔の曲がり瓢箪」などの異常状態回復アイテム。そう、ここでは戦闘最中のアイテムマネジメントを学習することになります。アイテムくらい、簡単に使えるでしょうと思っているあなた。簡単ではないのであります。適切なアイテムを選択し使用する、たったそれだけの事ができなくなるくらい戦闘は激しく、一度攻撃をくらうと、死ぬのであります。アイテムを使おうにも一苦労なのであります。

状態異常には何種類か存在しますが、「大忍び梟」を乗り越えれば、たいてい対処できるようになっています。

 

義手忍具が活躍!獅子猿を攻略!

SEKIROでは数少ない動物系ボスの「獅子猿」。葦名の底という、城外の崖下最深部でプレイヤーの行く手を阻んでいます。

動物らしい早い動きと、巨体をいかした重い攻撃に悩まされるのですが、さらに、こちらの攻撃で与えられるダメージはごくわずかです。数回ほどチャレンジしたところで途方にくれて、なんとか攻略の糸口を見出そうと知恵を絞ることになるのでありますが、ここで登場するのが、義手忍具なのであります。

実は、隻狼は、サブウェポンである「義手忍具」なるものを装備しています。なくなった片腕の代わりに、仏師が与えてくれたものなのですが、この忍具を生成し強化することで、「手裏剣」や「槍」など、様々なサブ武器を使用することができるようになります。初期段階から装備しているものなのですが、私は、余裕がなさ過ぎて使いどころがなく、このボスの頃には、存在すらも忘れてしまっていたのであります。うっかりミスはSEKIROでは命取りなのであります。

動物である「獅子猿」には、大きな音で驚かすことのできる義手忍具「爆竹」と、火を噴きだして相手を炎上状態にすることのできる「火吹き筒」が有効です。相手によって適切な忍具を見極めて使用すれば、有利に戦闘を運べるのであります。

 

あなたの本当の力が試される…ラスボス、葦名弦一郎葦名一心を攻略

ついに、ラスボス「葦名弦一郎/葦名一心」までたどり着きました。竜胤の力を得るという葦名家の思惑を断ち切るべく、最後の戦いに挑むのであります

この戦闘では、葦名弦一郎を撃破した後に葦名一心と戦うという流れになっています。二人の強敵と戦うシビアなボス戦も、回復アイテムと忍義手を自在に使いこなせるようになっているので大丈夫、と思ったのも束の間、全くと言っていいほど役に立たないのであります。まず、状態異常になる攻撃を仕掛けてこないですし、義手忍具での攻撃も効きません。重くて速い攻撃をひたすら繰り出してくる。いうまでもなく、危険攻撃をくらうと一撃死。単純に強いだけという、原点回帰のラスボスなのであります。

相手の攻撃を「弾く」、攻撃の時は「見切る」、そして作り出した隙には「攻撃」を何発できる、といった幾種類ものパターンを体に刷り込まないと、絶対に勝てません。さらに、大きく立ちはだかる問題が、「人間の集中力はそこまで長く続かない」ことであります。パターンが体に刷り込まれているとはいえ、一回でも失敗するとすべてが水泡に帰してしまう緊張感のなかで集中を維持するのは、並大抵のことではないのであります。

やっとの思いでラスボス「葦名弦一郎/葦名一心」を超えたとき、私は、この戦闘だけに3日費やしていたのであります…

・攻略を終えて ―「死にまくる」という「没入感」

すべてのボスを超え、ラストシーンを見たときに襲ってくるのは、高揚感というより、安心感でした。竜胤にまつわる様々な思惑を自分の手で断ち切ることができたと、本気で思いこむことができます。その没入感を作り出しているのは、プレイ中、常に「死」が隣り合わせであるが故の、「生」の高揚感ではないでしょうか。「弾き」や「見切り」といった、死のリスクと隣り合わせである防御技を決めたときの音響効果と視覚効果が抜群で、その高揚感を高めてくれているのであります

「死」の緊張感と「生」の高揚感。そのバランス設計の妙が、超高難度のゲームにプレイヤーをつなぎとめる魅力の源のように感じます。ちなみに、私は、攻略までに500回以上死んでいますが、すでに2周目に向かおうとしているのであります。葦名の国に愛着が湧いてきたのであります。

みなさんも、SEKIROの世界観に没入してみてはいかがでしょうか。

 

PAGE TOP
PAGE TOP