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ラテンアメリカ文学のおすすめ本、傑作、代表作家。

BOOK

ラテンアメリカ文学は、ラテンアメリカ圏(メキシコ以南のいわゆる南米)で書かれた、および出身者による文学のことを指します。スペイン語やポルトガル語で書かれた文学。読んでみたいと思っても、なかなかどれから読めばいいのかの情報が少ないジャンルなので、この記事ではラテンアメリカ文学の代表作家と代表作をオススメしようと思います。

僕はラテンアメリカ文学は「飯が美味そう」だったり「魔術的リアリズム」と形容される不思議なリアリズムが好きでよく読んでいます。映画化された作品も多く、プイグなんかは村上春樹さんも好きだそうです。では、そんな南米文学のオススメを。

ガブリエル・ガルシア・マルケス GABRIEL GARCI’A MARQUEZ

Gabriel Garcia Marquez

コロンビアのノーベル賞作家。スペインに住んでいたこともある。代表作「百年の孤独」は、本を読む人なら聞いたことがあるような有名作。非常に長いが、どっぷりと世界観に浸かれる作品。魔術的リアリズムと称されるラテンアメリカ文学の文脈の代表作家。純文学的な作風から、あらゆるジャンルの読み手からフェイバリットにもあがることも多く、非常に多作だが、核心をつくようなメッセージ性に定評がある幻想文学の旗持ち。彼の死に寄せて、世界中の著名人から追悼のメッセージが届いた。

元コロンビア大統領アルバロ・ウリベ・ベレス「マスター·ガルシア·マルケス、永遠の感謝をささげます。地球上の何百万人もの人々が私たちの国と恋に落ちた。あなたの言葉に魅了されて」
チリの作家イサベル・アジェンデ「私が師と仰ぐ人物は亡くなった。だが私はその死を嘆かない。あの人の存在自体が失われたわけではないから。私はあの人の言葉を繰り返し読み続けるだろう」
イアン・マキューアン「本当に不世出の作家で、世界中にあれ程の特別な説得力を発揮し、文学の高みを極めた作家を見つけるにはディケンズまでさかのぼらなければならない」
コロンビアのフアン・マヌエル・サントス大統領「コロンビア史上、最も崇拝され大切に思われている人を亡くして、全国民は喪に服している」
バラク・オバマ「世界は最も偉大な幻想文学の作家の1人を失った」

百年の孤独、ガルシアマルケス
予告された殺人の記憶 ガルシアマルケス

ボルヘス JORGE LUIS BORGES

borges
アルゼンチンはブエノスアイレスの幻想文学といえばホッヘルイスボルヘス。短編作品に評価が高く、筆致がとても特徴的な作家。また、彼は詩人でもあり『伝奇集』や『エル・アレフ』など多くの傑作を残しています。彼のテーマは「無限と循環」や「宗教と神」など、非常に幻想的なテーマ設定で、のちのポストモダン文学などにも大きな影響を与えた作家です。彼は長編小説は一度も書いておらず、今でいうショートショートのスタイル。

伝記集 ボルヘス
幻獣辞典 ボルヘス

マヌエル・プイグ MANUEL PUIG

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「蜘蛛女のキス」が舞台化したことでも知られるアルゼンチン出身の作家。代表作は『リタ・ヘイワースの背信』『赤い唇』『ブエノスアイレス事件』『このページを読む者に永遠の呪いあれ』。小津安二郎の大ファンで、小津安二郎のビデオを手に入れるために日本に来たことも。映像的な表現や、現代的なテーマ設定で、広く読まれている。とあるインタビューでは中上健次が「あの人は南米の村上春樹」などと冗談めかして語っている。

蜘蛛女のキス マヌエルプイグ
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レイナルド・アレナス REINALD ARENAS

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キューバの作家。カストロ政権の下で不遇な扱いを受けた作家。本人がゲイだということをカミングアウトすると、小説が発禁になり投獄された。その後アメリカに亡命するもエイズになり、服毒自殺。ラテンアメリカ文学は政治状況によって扱いが変わる作家が多く、この作家も運命に翻弄された一人。自伝小説である『夜になる前に』は映画化もされており、代表作といえる。

夜になる前に レイナルドアレナス

ラウラ・エスキヴェル LAURA ESQUIVEL

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「赤い薔薇ソースの伝説」が映画化されており、日本では映画のほうが有名な作家。マジックリアリズム(魔術的リアリズム)の系譜にあたるメキシコの作家。台所で生まれた娘が台所を聖域とし、当時革命の風が吹いたメキシコで禁断の愛を描いた名作。ラウル・エスキヴェルは脚本家として有名だが、この小説で小説家としても一流だということを証明した作品。
赤い薔薇ソースの伝説 ラウルエスキヴェル

マリオ・バルガス・リョサ MARIO VARGAS LLOSA

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ペルーの作家で、なんと大統領選に出馬しフジモリ大統領に負けた経験のある国民的な作家。「フリアとシナリオライター」や「緑の家」などが代表作で、独特のユーモア感覚で読者を引き込む作家。また「都会と犬ども」では社会問題に切り込み、スペイン語圏では代表作とされている。2010年にはノーベル賞を受賞しており、ペルー国籍でのノーベル賞受賞は彼が初めてである。

都会と犬ども
緑の家 リョサ

以上、ラテンアメリカ文学のオススメまとめでした。

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