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ゲルハルト・リヒターが10年ぶりに油彩新作展「Painting」11.10開幕

ART/DESIGN

ゲルハルトリヒターが10年ぶりに油彩画の新作展示「painting」を実施する。

ゲルハルトリヒターはドイツの画家。現在、世界で最も人気のある画家の一人であり、「ドイツ最高峰の画家」と呼ばれている。2012年、競売大手サザビーズがロンドンで行った競売で、エリック・クラプトンが所有していたゲルハルト・リヒターの抽象画「アプストラクテス・ビルト」が約26億9000万円で落札された。生存する画家の作品としては史上最高額。実験的な作風は絵画界に大きな影響を与えた人物だ。80歳を超えた今もなお、一貫性を持っている現役最前線のアーティストだ。

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雑誌などを大きくプリントしボカシをいれたフォトペインティングや、モザイク状に多くのカラーを並べたカラーチャートなど作風にも特徴が見られる。また絵の具をローラーで伸ばした作品や、フォトショップのようなモザイクを具象画に取り入れるなど、絵画界の中でもひときわ異彩を放つ(ただし、それは今のスタンダードと言えるほどの影響力ですが)作風を持っている。

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絵画の可能性という一貫性のある問題意識を持ち続けたリヒターが、油彩の世界で何を書こうとしているのか。「写真と絵画」や「具象と抽象」、「現実と仮象」といった境界線をあいまいにするような平面群を通じて「見る」という行為を再定義しようとしている。リヒターは、「絵を描くということは、一つの行動であり、行動は束縛されてはならない」と言っている。美術界の中で、物議を醸し出してきた一群の作品は、テーマ設定そのものが非常にヴィヴィッドなものであるように思う。

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そんなリヒターが10年ぶりに油彩の新作展を行う。作家自身が「painting」と銘打った展示では新作の油彩画を8点展示する予定だ。さらにガラスの上にラッカースプレーで書いた「アラジン」のシリーズからも5点展示をする。写真の上にエナメルや油彩で書く「オーバーペインテッドフォトグラフ」による手法の作品も展示予定だ。

ゲルハルト・リヒター展は、デジタル技術を使用した《Strip》シリーズの展示となった2012年以来だが、油彩画の最新作の公開は10年ぶりとなる。新作絵画の方向性をゲルハルトリヒターが示す展示となるだろうか。期待が集まる。

 

会期 2015年11月10日(火)~12月19日(土)
会場 ワコウ・ワークス・オブ・アート(東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル3F)
休廊 日・月曜・祝日
開廊 11:00~19:00
料金 無料
関連リンク ワコウ・ワークス・オブ・アート
東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル3F
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