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HNコレクション『シリアルキラー展』がヴァニラ画廊にて開催。

ART/DESIGN

HNコレクション『シリアルキラー展』が銀座のギャラリー、ヴァニラ画廊にて2016年6月9日〜7月10日の約一ヶ月間にわたって開催される。

HNが所蔵するシリアルキラー達による作品やセルフポートレート、手記などの200点以上の資料の展示会が、銀座の一風変わった展示で有名なヴァニラ画廊で行われる。キラー・クラウンの呼び名で有名なジョン・ウェイン・ゲイシーや、多くの映画作品の元となった墓荒しエド・ゲイン、多くの女性をレイプ、死姦したテッド・バンディなど、様々な殺人鬼にまつわりアイテムが集合する。これらの資料を一度に見れる貴重な機会となっている。

入場料: 1900円
開場時間: 月~土 12:00~19:00 / 日 12:00~17:00
ヴァニラ画廊 地図

http://www.vanilla-gallery.com/archives/2016/20160609ab.html

歴史は時にとてつもない怪物を生み出す。33人もの若い男性を殺害した連続殺人鬼、ジョン・ウェイン・ゲイシー、フロリダ州の学園都市、ゲインズビルで女子大生など8名を連続して殺害し首を切断した「ゲインズビルの切り裂き魔」ダニー・ローリング、母親をはじめ自称300人は殺害したと主張するヘンリー・リー・ルーカスなどである。彼らがいったいなぜ、殺人に魅せられ、それを続けなければならなかったのか、理解するのは難しい。FBIは連続殺人犯人を検挙するために犯行現場から犯人の属性を推定する技法であるプロファイリングを開発したが、それはあくまで彼らの表面的な行動や言動と彼らの属性との関連を明らかにするものに過ぎない。また、犯罪精神医学者や犯罪心理学者もさまざまな理屈をこねてみるもののそれらが正しいのかどうかは、誰にもわからない。
怪物たちが何を見、何を感じていたのか、その断片でも知るためには、やはり、彼ら自身と直接対峙してみなければならないのだろう。もちろん、彼らの多くはすでに処刑されてしまっているし、また、日本という彼らの故郷とは遠く離れたこの地にいる我々には、そんなことは全く不可能なことに思われた。しかし、このたび、驚くべきことに彼ら自身が自らを描いたセルフポートレートや直筆の手紙など、貴重な作品や資料の数々が日本にあるということがわかったのである。これらはまさに彼らの心の一部といってよいものであり、その実物を目の前で見ることができるというのは、歴史が生み出した怪物である彼らを知るためには、いや、そもそもそんな恐ろしい行為をすることができる人間という生き物の深淵を知るためには何ものにも代えがたい体験となるであろう。正直、恐ろしい。しかし、なんとしても見なくてはならない展覧会である。

(越智啓太/法政大学文学部心理学科教授)

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