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金子國義展が新宿伊勢丹で開催

ART/DESIGN

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Written by ORE ORE

デカダンス、エロティシズムをキーワードに個性的な作品を描き続けた画家、金子國義展が伊勢丹新宿本館5階のアートギャラリーで、2017年8月16日から8月21日まで開催される。アトリエに遺された作品など、凡そ40点を公開。

金子國義は日本の画家、彼の絵の印象にはエロティシズムや世紀末、デカダンス、ダンディズムなどの表現が使われることが多い。1967年に『花咲く乙女たち』で画家デビューを果たす。新潮社文庫から出ている『不思議の国のアリス』での挿絵で馴染み深い人も多いだろう。他にも澁澤龍彦訳のポーリーヌ・レアージュ著『O嬢の物語』の挿絵、生田耕作訳ピエール・モリオン(マンディアルグ)著の『閉ざされた城の中で語る英吉利人』の表紙なども手がけており、彼らとの交流もあった。他にもファッションや音楽、演劇など多岐に渡る分野で活躍しが、2015年に惜しまれつつも亡くなった。

今回展示される作品は、彼のアトリエに遺された油絵や版画を中心に約40点が展示される。また、展示作品の販売の他に、書籍やポストカードなどのグッズも販売される予定だ。

金子國義『サイフォン原理』 金子國義『A Mad Tea-Party』 金子國義『仲間たち2』

【展覧会情報】
「金子國義展」
会期:8月16日~21日
会場:伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリー
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
時間:10:30~20:00(21日は18:00まで)
サイト:http://isetan.mistore.jp/store/shinjuku/floor/main_5f/art/index.html

美へのオマージュ
エロス、ダンディズム、デカダンスといった世紀末的な魅力のある独自の世界を創りだしてきた金子國義氏が、惜しまれつつ2015年にこの世を去りました。
本展では、アトリエに遺されていた貴重な油彩や版画を中心に展覧いたします。ヨーロッパと日本の文化の出会いを美意識のフィルターで抽出した作品の数々をご覧ください。

金子 國義 Kuniyoshi Kaneko
日大芸術学部在学中に舞台美術家の長坂元弘氏に師事。
1964年より独学で油絵を描き始め、翌年、澁澤龍彦氏と出会い「O嬢の物語」の装幀と挿絵を担当。
’67年 個展「花咲く乙女たち」(青木画廊)で画壇にデビュー。
’93年 個展「三美神とアリス」(伊勢丹新宿店)
2015年 逝去。

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