Pawn / Hideki Umezawaが選ぶ2015年ベストアルバム
12月21日 Pawn / Hideki Umezawa
今回は、CCMC2015 ACSM116賞、リュック・フェラーリ国際コンクール/プレスク・リヤン賞2015受賞など、様々なコンクールで賞を受賞し続けている電子音楽家 Pawn / Hideki Umezawa のベストアルバムとコメントをご紹介。
Erik Nyström『Morphogenèse / empreintes DIGITALes』
近年のempreintes DIGITALesのタイトルをまとめて聴いてみたのですが、これが一番良かったです。
Roberto CrippaやLee Fraserとも共演してるみたいで、この辺の動きが気になります。
Fis『The Blue Quicksand Is Going Now / Loopy』
Tri-Angleなどからのリリースで知られるFisのフルアルバム、ざらざらした質感が良い。
M.E.S.H.『Piteous Gate / PAN』
今年のPANのリリースの中ではM.E.S.HとHelmが抜けて良いと思いました。
Miki Yui『oscilla / self released』
気配や色彩を感じるような、生き物みたいな音です。
Russell Haswell『As Sure As Night Follows Day /Diagonal』
このアルバムと、Autechre、PowellのリミックスEPをセットで。
Kutin / Kindlinger / Kubisch / Godoy『Decomposition I-III / Ventil Records』
SpekkからリリースしているDiracのメンバーとChristina Kubischらによる作品。都市を巨大なシンセサイザーとして、とポエティックな記述もありますがクービッシュはエグい音を出しています。
Sean McCann『A Castle Popping / Recital Program』
液状化したDSP室内楽とでもいうような、面白いです。
http://www.recitalprogram.com/a-castle-popping/
Stefan Roigk『The Rising Of Matteo / Tochnit Aleph』
美術作家による70-80年代から引っ張ってきたような、古めかしいコンクレート作品。
Takahiro Kawaguchi / Utah Kawasaki『Amorphous Spores / Erstwhile』
ユタカワサキさんと川口貴大さんのデュオ音源、2曲目のユタさんの跳ね回るシンセノイズがかっこいい。
http://www.erstwhilerecords.com/catalog/077.html
Will Montgomery『The Crystal At The Lips / Organized Music From Thessaloniki』
20分尺のドローンが2つ。フィールドレコーディング/電子音と余白、朗読など緻密に構築されています。
12/23に恵比寿Kata( http://kata-gallery.net/schedule/20151223 )にてライブ、1/16にblanClassで美術作家の上村洋一さんとデュオで出演します。
来年は春頃に作曲家の網守将平くんとの共作アルバムがリリースされる予定です。
次回は、今年11月に4thアルバム『WORKERS』の記事にコメントを寄せてくれた Mulllr がセレクトしてくれる。楽しみにしていて欲しい。
■ Pawn / Hideki Umezawa
1986年群馬県生まれ、東京都在住。東京藝術大学大学院美術研究科在籍。PROGRESSIVE FOrMから2枚のアルバムの他、国内外のレーベルより作品を発表。CCMC2015 ACSM116賞受賞、Ina-GRM主催のBanc d’Essai2015にて作品選出/上演、リュック・フェラーリ国際コンクール/プレスク・リヤン賞2015受賞など。
Curry Robo
最新記事 by Curry Robo (全て見る)
- Virgin Babylon Recordsが新たな企画「Virgin Babylon Once More」をスタート - 2016/02/06
- Nyolfenが選ぶ2015年ベストアルバム10枚 - 2015/12/31
- world’s end girlfriendが選ぶ2015年ベストアルバム10枚 - 2015/12/30
この記事が気に入ったら
いいね!してね
oreメディアの最新情報をお届け!