Yu Miyashita / Yaporigami が選ぶ2015年ベストアルバム10枚
12月29日 Yu Miyashita / Yaporigami
今回は、Mille Plateauxよりデビュー以来、2つの名義で電子音楽シーンに大きなインパクトを与え続けるYu Miyashita / Yaporigamiが選ぶ2015年ベストアルバム10枚をご紹介。
Bjork 『Vulnicura Strings』
Cio D’or 『All In All』
Colin Stetson & Sarah Neufeld 『Never Were The Way She Was』
Grimm Grimm 『Hazy Eyes Maybe』
Grischa Lichtenberger 『La Demeure; Il Y A Péril En La Demeure』
Katsunori Sawa 『Secret Of Silence』
Kazuki Koga 『The Salathe Wall』
Rob Clouth 『Hidden Structures』
Syl Kougai 『ΙΧΘΥΣ』
William Basinski 『The Deluge』
■ Yu Miyashita
ドイツMille Plateauxより2011年にデビューを果たし逆輸入された電子音楽家Yu Miyashita。国内のオリジナルコンテクストアートレーベルmAtterや、オルタナティブエレクトロニクスを標榜し既存の概念から逸脱した革新的な電子音楽作品を発表するCDレーベルSIGNAL_DADAからのリリースでも知られている。2012年に発表された映像作品”Lucio Arese | Yu Miyashita – Mimic”は、Ars Electronica Animation Festival (オーストリア)、Athens Video Art Festival (ギリシャ)、International Film Festival Of Cinematic Arts (アメリカ)、Saatchi New Director’s Showcase (フランス)、SIGGRAPH (シンガポール)等、世界各国の多数のフェスティバルで選出、ノミネート、上映され続ける事となる。2015年9月、shotahirama主宰するSIGNAL_DADAより国内初フルCDアルバム”Homage”をリリース。
“自然と涙が出た。振動無くして伝わる音など無い。彼の音楽には、肉体と精神を揺るがす振動と、崩れ逝く世界が置き去りにした情緒が確かに残っている。” – Shohei Tsuda
“崩壊する新建築に映える高度な物理現象とグリッチやらの歴史的背景からまるで脱臼したかのように旧プラトー形式の理論を無視した音楽構造。マス、アート、近年のネットコミュニティを中心としたポストカルチャー、そして彼の制作活動すべてに生じる大きな差異ひとつひとつこそが Yu Miyashita のオルタナティヴモデルたる所以であり、そしてそれが人を魅了する大きな理由でもある様に思える。今後もその構造領域の拡大が楽しみなアーティスト。” – shotahirama
■ Yaporigami
電子音楽家Yu Miyashitaによるビートミュージックプロジェクト。これ迄にBRDG、Denpa、EMAF、IdleMoments、Out Of Dots、Protocol、Republic、Sasakure Festival、Soundgram等の国内イベントに加え、Loop Festival (イギリス)、Transitio_MX (メキシコ)といった海外のフェスティバルへの出演も行っている。ミュージックビデオSyncBody (2012)、The Motion Paradox (2014)、Lilium (2015)は主にThe Creators Projectを始めとする海外のメディアで取り上げられる事となり映像作家を中心に大きな話題となる。リトアニアのオンラインジャーナルSecret Thirteenより初の日本人アーティストとして2013年にMixを公表。MixcloudのTrending ChartにてIDM / Industrial両部門で1位を記録。2014年には米Detroit Undergroundより「Drudged Torn Routine」を発表、仏SWQW MagazineのTop Albums 2014に選出される。2015年英Stray Landingsよりリリースされた「Grind Analysts Fig. 1」は”何故か優美で重力を感じさせないにも関わらず完全に崩壊的で力強く断定的 / 現時点における最も逸脱したブレイクビートテクノ”とBoomkatにより評される。同年ウクライナFF’ Spaceより「A Hectic Truer」、米Detroit Undergroundより「Eye / Hand」をリリース、MTV International Identの楽曲を手掛けた事に加え、The Final Mediaを標榜する宇川直弘氏主宰のDommuneにて分析粉砕なるタイトルを冠した番組を企画、これ迄の活動で接点を持つ事となった個々と共に出演する。
“私にとってPOPとは様式でも旋律でも和声でもなく、知識/技術/時間/言語の範疇を超えて否が応でも人を魅了し納得させてしまうもののことです。彼のグルーヴ、そしてノイズはPOPです。” – World’s End Girlfriend
Curry Robo
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