Supersize me が選ぶ2015年ベストアルバム10枚
12月9日 Supersize me
シーンへ衝撃的登場を果たし、未だ多くの謎に包まれている京都発ドローン・バンド Supersize me が選ぶ2015年のベストアルバム10枚をコメントと共にご紹介。
本年発表された数々の素晴らしい作品の中でも、我々の音風景に多
皆様のお気に召すものが御座いましたら幸いです。
William Cody Watson『Seafoam』
天上より降り注ぐ呼び声がただ冷酷に抱擁し、抱き返そうとも届かない。
Natural Snow Buildings『Terror’s Horns』
原初の呼吸のリズムに合わせて網膜に飛び込む靄の塊、光の束。
Kevin Drumm & Jason Lescalleet『Night And Day EP』
夜の歓喜と天の微睡み。恍惚を湛えた白銀の驟雨。
inochi『inochi solo demonstration(ライブ会場限定販売)』
祈りが揺らぎを得ることで空間と溶け合い、この地の無垢なる豊穣を祝福している。
Flying Saucer Attack『Instrumentals 2015』
狂気に飲まれゆくニーチェの精神風景を、曼荼羅的図様あるいは牧歌的な情景描写に託した耳の絵画。
Ian William Craig『Cradle for the Wanting』
被造物の白き歓び。
The Necks『Vertigo』
流体の暗い蠢動。振り落とされた肋骨の陶酔。瞬きひとつの永遠。
taint『indecent liberties』
不明瞭な言葉、苦痛に満ちた音の連続、地の底を這いずりながらも祈祷し咆哮する異端者。
Wolfgang Voigt『Rückverzauberung 10 / Nationalpark』
http://www.kompakt.fm/releases/rueckverzauberung_10_nationalpark
ストリングスとホーンの甘美な愛撫が、羊水の中で彷徨していた記憶を呼び覚ます。
Hakobune『Love knows where』
翡翠色に透き通る海中を漂ううちに、甘い日差しに照らされた身体がきらめく波の狭間に溶けていく。
上記の作品群にインスパイアされながら、今年度我々は新たなるアルバムの制作に着手してきました。
具体的な点に関しましては未だ明かせませんが、ネオプラトニズムないしペレニアリズムを基底に据えたキリスト教的思索が詩や音像、アートワークの隅々に至るまで色濃く反映されたものとなる見通しです。
目を瞑り耳を傾けると、光彩の驟雨に包まれ恍惚の高みへ墜ちてゆく。そして、生誕の薄明りの下を無数の新生の魂が流れ漂う。
そのような音風景となるでしょう。
先立っての音源はこちらで聴くことが出来ます。”Evelyn, Evelyn ”
また、リリース等のアナウンスメントはこちらを中心に行います。
皆様、来年度もSupersize meを宜しくお願い致します。
次回のアルバムベストはメキシコのビートメーカーKryone。メキシコのレーベル、PIR▲.MD Recordsのボスでもある彼がどんなセレクトをしたのか楽しみだ。
■Supersize me
Supersize me is a group from Kyoto, Japan, who layer primitive memories from the womb and the visions in the hallucinatory state between sleep and consciousness.
未分化の意識と無意識、原初的かつ幻視的な音像を吐き出す音楽家集団。Information : https://twitter.com/Supersizme
Sounds and Visions : https://soundcloud.com/supersize-me
Curry Robo
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